猿の惑星はパンツも支給品

部屋で使う洗濯は工場に持っていきます

作業着などは工場でから洗濯に出します


洗濯物

下着は原則、月、水、金曜日または、月、木に出します。
下着は支給時には中古ですが、各5組づつ支給されます。
トランクスタイプのパンツと丸首の半袖シャツと厚手の靴下です。
ですから1回に2組か3組の下着を選択ネットに入れてコンパクトに丸めて工場に持っていきます。
洗濯ネットはジッパーでなく紐を絞って、クルクルと巻いて、ほどけないように何回か巻いて、紐をクロスして縛り上げます。
コツがいります。
東京拘置所は、普通のジッパー式ですから、単に職員の好みです。
慣れないうちは、何度か怒鳴られて覚えます。
これもエンジンの息抜きですから、付き合って上げるしかありません。

5組しかありませんので、
連休などのときは、臨時に3組くらいが臨時に追加貸与されます。
選択工場も選択工場の兵隊によって運営されているので普通の工場の面業日と同じく、
土日祭日と月に2回ある金曜日の強制指導日は休みです。

下着の洗濯がないときは、
シーツの洗濯が月に2回位ありあます
シーツの1箇所の角に穴があけられていますので、この穴に部屋番号を書いた皮札をとおして取り付けて
5,6回折って小さくして食器口においておきます。

タオルケットの洗濯が月に2回位ありあます
タオルケットの1箇所の角に穴があけられていますので、この穴に部屋番号を書いた皮札をとおして取り付けて
5,6回折って小さくして食器口においておきます。

パジャマの洗濯が月に2回ほどあります。
これは、洗濯ネットに入れて、下着と同じように縛り上げて工場へ持っていきます。

ポロシャツとズボンの居室着の洗濯が月に2回ほどあります。
居室着は夏用と冬用に長袖と半袖が各2着づつ支給されています。
黄色のポロシャツにもグレーのズボンにもポケットはありません。
ポロシャツの胸に名札をつけていますので、選択の際は外しておきます。
工場で工場着に着替えをして、ポロシャツとズボンを洗濯工場行きの洗濯袋に入ます。
工場の作業が終わって更衣室に入ると各自のハンガーに選択済みのポロシャツとズボンが、
工場にいる衛生係の兵隊によってあらかじめ掛けられていますので選択済みを着て帰寮します。

座布団と掛け布団の襟カバーと枕カバーの洗濯が月に2回ほどあります。
これは、洗濯ネットに入れて、下着と同じように縛り上げて工場へ持っていきます。
座布団は薄いスポンジにグレーのカバーがかかっています。
カバーからスポンジの中身を抜くのも大変ですが、カバーをかけるのも大変です。
汚れてなくても毎回出さなければなりません。

冬はジャンパー代わりのフリースの洗濯が月に1回ほどあります。
これは、身に着て行き工場の更衣室で脱ぎ洗濯工場行きの洗濯袋に入ます。

前日午後に、工場に翌日の洗濯物が表示されるので、確認して翌朝準備します。

こんな簡単なことでも、この当たり前になれるのに一苦労です。
ミスすれば当然猿人に怒鳴りつけられますよ。
これが社会に出るための常識訓練だそうです。
常識の世界が違うので、刑務所に舞い戻る人がいるのはわかります。
裁判官でも、この世界になれると一般の社会生活には馴染めないと思います。
頭で考えるのではなく、体験をさせないと刑務所改革はできません。
再犯防止対策もできません。

入浴の準備

2週間に5回入浴がありますので、
入浴日は、石鹸とシャンプーをタオルに巻いて工場に持っていきます。
1週目が月、水、金曜日だと次の週は火曜、木曜です

毎月第1営業日は食器洗剤の支給日

食器洗剤の容器を食器口の上に置いておきます。


ゴミだし

週に2回は、居室のゴミ箱を部屋の入口に置いて出寮します。

雑誌、新聞、もえないゴミなどのゴミ出し日が決まっています。
指定のゴミは持って部屋を出て、寮の出口に専用のゴミ箱が置いてあるので、
行進しながら捨てて行きます。



貸本の返却

週に1度本を借りますので、返本日は本を揃えておきます。


提出物

作文などの提出物を通い袋であるビニール袋に入れます。
刑務所内の回覧新聞などは翌日通い袋にいれて返却します。
これは、工場に着いてから作業開始になると、工場の刑務官によってチェックがされます。


用便

用便は、出寮までに済ましておきます
工場で用便するときは、イヤミタラタラ言われて、赤い旗を持たされて用便室に入りますので、
部屋で済ませておくべきですが、計算通りにいかないのが排便です。



確認

出寮が7時25分です。
2、3分まえに音楽が流れて、水道の蛇口、窓の戸締りなどをするようにアナウンスがありますので、
確認して出口に向かって正座をしてドアが空くのを待ちます。
順に、ガラ、ガラとドアが開けられていきます。
そのときに、前に洗濯物や洗面用具、返本、ゴミ箱、など部屋から持ち出すものを並べて点検を受けます。


手紙の差し出し

刑務官がやってきます。
工場の猿人の刑務官が、部屋の整理状況や持って行くものの検査をジロツと睨んでします。
手紙は週に2、3回差し出し日が決まっています。
刑務官の猿人に、
「お願いします」と行って恭しく手書きを差し出して依頼します。
猿人は次々と部屋を点検して行きます。


足音が遠くなると、出寮と声がかかると、準備したものをもって、
ドアの前にたちます。

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