入浴は30〜40人で入る共同風呂ですです。
時間は15分です。
もちろん口談は現金です。
顔を見合わせてニコと笑っても処遇(警察)行きです。
入浴の日は工場の終業が3時半前後です。
一番早い時は2時半がありました。
入浴は帰寮の途中で入ります。
常に行進で風呂に行きます。
風呂は工場単位では2班に分かれます。
ひとつのグループが入っているときは控えの部屋で待機です。
つまり更衣室は2つあります。
入浴時間は15分ですから、待つという意識はありませんが、冬は寒くてたまりません。
ここは先着順にスリッパを靴箱に入れます。
靴箱にはば番号があり、その番号の更衣棚に脱衣します。
新人にはこれが分からずに苦労します。
工場のロッカー番号と間違うのです。
脱衣してしばらくすると浴室が飽きますので、入室します。
浴槽が二つありますので順につめて行きます。
ここも気をつけをして姿勢を正して、号令があると椅子へ着席します。
気をつけは当然フルチンです。
滑稽ですが笑うような雰囲気ではありません。
座ると順にカミソリ番号を言われます。
自分のカミソリ番号を覚えて置かなくてはなりません。
呼ばれTると、後ろをかき分けカミソリ台に行きます。
カミソリを右手で受け取ると、右手を高く上げ歩いて、後ろをかき分けて椅子に戻ります。
お湯は浴槽のお湯だけです。
掛湯もありません。
留置書の風呂は共同ですがお湯の蛇口やシャワーもあります。
東京拘置所は個室で一人づつのユニットバスですので、お湯の蛇口やシャワーもあります。
刑事施設により随分違います。
安全衛生の基準は満たしているのでしょうか。
他人の入った浴水で顔を洗うのです。
体を洗うときは慎重に洗わないと、横の兵隊とトラブルになります。
狭いので当然、石鹸の泡がが飛んできます。
皆、我慢しているのです。
トラブルになると刃物を持っているので危険です。
鏡は古いのでよく見えません。
急いでひげそりをします。
すぐに「カミソリ返納」の号令がかかります。
こんどもまた右手にカミソリを高くあげて、後ろをかき分けてカミソリ大に進み返納します。
床は石鹸の泡も流れて濡れているので危険です。
頭と体を洗います。
早い人は浴槽に入っています。
浴槽に入るのは、すこしためらいます。
掛湯をしたいのですが、お湯はありません。
水で顔を洗いたいのですが、椅子の前に蛇口がないときは我慢します。
移動すると恫喝されるんですよ。
「殺生な」と思います。
衛生上改善すべきです。
銭湯の基準だと違反だと思います。
おかしいと思いますが、日本人の国民にはバレないから平気なのです。
夏は頭に水をかけて掛湯代わりにしたいのですが、認める猿人と認めない猿人がいます。
このあたりもええかげんです。
着替えが遅い人は、とにかく早く上がることです。
着替えが済めば、全員が着替えるのを待っています。
冬はこの待ち時間が寒いので長く感じます。
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