面会を楽しみにしている兵隊はたくさんいます

面会を楽しみにしている家族もたくさんいます


彫師の母親面会

この猿の惑星でも刺青をいれた兵隊はたくさんいます。
入浴の時は全員裸ですから、
誰が入れているかは一目瞭然です。
工場の兵隊は72、3人で10人以上は外人です。
外人はほとんど入れています。
背中一杯に入れている人が5、6人はいます。
腕や足だけに入れている人も数人いた10人くらいいるかな。
目立ちませんが指に指輪程度の刺青を入れている人も1、2人います。
結構多いのです。


20代ですが全身に刺青を入れている兵隊がいます。
顔もふうたいも温和ですので聞きました。
刺青の彫師だというのです。
高校を卒業して刺青の師匠に弟子入りしたそうです。
彼の刺青は体一杯で腕にも手にも足にもあるので、
ずいぶん金がかかっただろうと聞いたのですが、
彫師の刺青は弟子同士が練習として彫りあうそうです。


師匠は昔かたぎの厳しい先生のようです。
最近は、若い普通の女の子が列をなすように来るそうです。
少し前までは、師匠は、彫る前に必ず聞いていたそうです。
刺青を入れる理由。
消せないこと。
後悔しないのか・・・・・。
しかし、若い、女は、
「飽きたら消します・・・」とか、
「後悔したら消します・・・」と簡単に言うそうです。
それで、この手の輩は断って痛そうですが、
最近は師匠のほうがあきれて、普通は弟子に任せるが、時には直接彫るそうです。
今は、女性のワンポイント刺青がアクセサリーを販売するように売れるのだそうです。
そういう時代だそうですね。


値段は、1人29、30万〜100万円くらいが多いそうです。


今は型があり機械で自動的に刺青がほれるそうです。
鮮明な刺青の場合は、手彫りだそうです


刺青の針は客の前で新品だと見せて、封を切ってから刺青をするそうです。
刺青を入れることは怖がらないが、病気が移るのは怖がるそうです


刺青師はヤクザとは関係ないそうです。
知らない世界があるものです。
ヤクザの組員よりもカタギの人間のほうが多いそうです。


しかしカタギとは言えないと思います。
憎めない温厚な若者ですが、近づかないようにしていましたが、
彼も3年の長期なので幹部兵隊の班長グループと付き合っていますので、
模範的な兵隊ですから、もう1年もすると班長とか運搬係の役付兵隊になると思います。


そんな彼ですが母親が月に1回は面会に来ます。
新幹線に乗り継いで駅からタクシーで来るのです。
片道5000円以上はかかります。
けして裕福ではないようですが、金には代えられないようです。


面会は30分も無いのですが、うれしそうに母親の話をします。
出所しても彫師の仕事はやめないといいますが親孝行をしてあげたいといいます。
彼と話していると、涙がにじんできます。
3類になったので月2回の面会ができるようになりましたが、
経済的な理由で月1回です。
母親もパートで働いてアパート生活しているのです。
いろいろ考えさせられますが、彼に意見を言う言葉がありません。
きっと親孝行な息子になって、母親と一緒に生活して、
結婚して、子供ができて、孫と遊ぶ母親の姿を楽しみにしています。


猿の惑星から仕事の指示

無免許運転で懲役1年の兵隊がいます。
どういうわけか雑居です。
土建会社を経営している50歳前後の兵隊です。
妻から仕事の相談の手紙が来ます。
妻へ図面なども書いて詳細な手紙を札します。
妻が月に1回は面会に来ます。
仕事の指示を貰う要件もあるようです。


近くの交通刑務所だと思ったのが、こんあ遠くに来てしまったと、
こちらのほうは後悔しています。
田舎の土建屋ですから車は必需品です。
奥さんがアッシーになるしかありませんが、
土建屋の仕事に、どこまで付き合って上げられるかですね。
仕事を代えない限り、また多分無免許運転でしょう。

彼は8ヶ月で仮釈放になりました。


無免許運転で、猿の惑星に来るのは珍しくありません。
1年くらいですからすぐに仮出所しますけど。
仮出所は、皆、奥さんが車で迎えに来ます。
お幸せに!

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