猿の惑星で理不尽な生活をしてきた者へのご褒美は生活保護

しかし山田は、運良く生活保護から抜け出し

寿司職人として波瀾万丈の人生を終える。


生活保護から寿司屋のオヤジへ

山田は腕の良い寿司職人でしたが、酒好きが原因で65歳の時、
最後の店を追い出され、居酒屋で喧嘩して相手を傷つけてしまい傷害罪で3年の実刑となり、
2年半ほどで猿の惑星を仮出所したが、

身元引受人の妹の世話で、市営住宅での生活保護人生を始めることになる。
刑務所を出所したものは最優先で生活保護をもらえるからです。

生活保護を申請しても認められない人からすると理不尽かも知れませんが、、
猿の惑星で理不尽な生活をしてきたものへのご褒美かも知れません。、

若い頃は神楽坂で豪華に遊んだ酒豪も、焼酎晩酌の暮らしをしていた。
あるとき昔の寿司屋の後輩、後藤と街でぱったり会って、
後藤の知り合いの寿司屋でご馳走なった。

後藤は昔の恩義を忘れなかったのです。
そして、山田の生活をしった後藤は、とんでもないことを企てるのです。
何もしらない山田にとっては、ここで死んでも良いくらいの、
久しぶりのおししい酒だった。
「すまんな、いやあ、ありがとう。ありがとう」
「いいえ、山田さんには、昔、たくさんご馳走になりました」
「こんなもんですいません」


その寿司屋は亭主が死んで、
58歳になる後家の美恵子が若い寿司職人の進藤に握らせて店をやっていたが、
山田の口にも後藤の口にもいまいちだった。

それから山田と後藤は、ちょくちょく、その寿司屋に顔を出したが勘定はいつも後藤が払った。
山田がそのことを話題にすると、後藤はこの店を手伝って稼いでからにしろという。
売り言葉に買い言葉ではないが、山田はその場でこの店を手伝うことにした。


山田が店を手伝うようになると若い進藤はやめて行った。
あるとき山田は、遅くなったのと、客の進められるままに、つい深酒をしてしまい、
店の二階に泊まることになった。
明け方目を覚ました山田は、隣りの布団に寝ている美恵子と関係を持ってしまった。


それから二人はしばらく同棲していたが、後藤や妹の勧めもあって入籍し夫婦となった。
山田は寿司屋のオヤジに収まり、再び寿司職人としての人生を歩むが、
山田は75歳で美恵子に見守られ波瀾万丈の人生を終える。


山田は理不尽な猿の惑星での暮らしを忘れたわけではない、 「猿人よ、よく聞け、どうだ、人間てえのわな、義理人情がデエじなんだよ」
寿司職人として、人生を終えることでき、安らかに来世へ輪廻して行った。


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