組員から更生して第二の人生

中山は35歳になったある日、
代議士の娘佳代子34歳と見合いをした


父親の経営するソフトと会社会社に入社

中山は30歳になったある日、
恐喝の罪で逮捕され、懲役3年で猿の惑星に送られた。


猿の惑星では恐喝は中山の仕事であると豪語していたが、
猿人の恫喝には辟易していた。


3年後中山は満期出所した。
しかし、中山は組にはいかず父親のいる東北へ帰った。


それは、猿の惑星の兵隊仲間に聞いたコンピュータプログラムの仕事がしたかったので、
システムの開発会社を経営している父親の会社に入社するためだった。


はじめ、父親は息子の話を相手にしなかったが、
コンピュータの専門学校に活かせる費用は出してやることにした。


中山は、珍しく一生懸命勉強した。
恐喝したり、恫喝されたりする生活に辟易していたので、コンピュータの勉強が新鮮だった。


2年間の勉強後は父親のほうが頭を下げて中山を自分の会社に入社させた。


猿の惑星では若い猿人が、年寄りの兵隊を顎で罵倒してこき使うのに怒りを覚えていたので、
会社に入っても自分は一新入と思い、若い社員にも年配の社員にも敬語で接した。


これは組の生活が抜け切れないのかもしれないが、猿の惑星を反面教師として接した。
社員は中山の真摯な態度に、社長の息子として扱うようになった。
中山の過去は以外にも他の社員の知れるところとなった。
警察がばらしたのである。


警察のやり方に怒りを覚えた社員は、逆に中山を庇うようになった。
中山は同僚の優しさに涙を流した。
一部の取引先のも知れたようであるが、中山の人柄に惚れて、取引先も話題にすることはなかった。
しかし影では警察のやり方を厳しく避難した。


中山は35歳になったある日、
代議士の娘佳代子34歳と見合いをした。


佳代子は中山と同じ高校だが1年後輩で、高校のときから憧れていたという。
佳代子は高校を卒業すると東京の大学に入学したが、
卒業後は弁護士事務所に5年ほど努めていたが、


その後実家に帰り、父親の秘書をしていた。
見合いは、佳代子が父親を説得し仲人に依頼したのである。
もちろん中山の過去はしっている。


父親は、世間体を気にして反対していたが
一人娘佳代子の年齢を考えると気持ちも収まり、
地元の後援会でも中山の評判が良いので結婚を許したのである。


結婚すると、すぐに長男が誕生した。
佳代子は今でも父親の事務所で秘書をしている。
中山は父親の会社でエンジニアとして働いている。
父親も社員も、中山が将来社長になるものと思っている。
佳代子の事務所では、中山に後継の話もでている。

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